地域と学生がつながり街の活性化を目指す連携まちづくりプロジェクト
~武蔵野市「けやき納涼まつり」で廃材を再利用したファニチャーの設置と風鈴づくりワークショップを実施~

2025.10.05

工学部・工学研究科・環境学研究科建築デザイン学科

  • 工学部 建築デザイン科

    宮下 貴裕

廃材を資源に変える、地域連携型の環境デザインを実践

工学部建築デザイン学科 宮下 貴裕講師の都市学研究室は、武蔵野市けやきコミュニティセンター(以下:けやきコミセン)と連携したまちづくりプロジェクトの一環として、2025年9月20日にけやきコミセンで開催された「けやき納涼まつり」に参画しました。当日は、廃材を再利用したファニチャーの設置と風鈴づくりワークショップを実施しました。

 

地域活性化を目指した、持続可能な連携まちづくりプロジェクトが発足

武蔵野市には、地域住民の自主参加・自主企画・自主運営による公共施設「コミュニティセンター」があり、その中でも1989年に建設されたけやきコミセンは特に個性的で活発な取り組みを展開しています。

都市学研究室は20254月に、けやきコミセンと連携し、近隣エリアの魅力向上と持続可能な生活環境の創出を目指す連携まちづくりプロジェクトを発足させました。以来、調査・企画・実践を積み重ねています。

 

風鈴と廃材ファニチャーで『作る楽しみ』と賑わいの空間を創出

風鈴づくりワークショップでは、けやきコミセンでゴミとして収集されたペットボトルを再利用し、82名の子どもたちが学生とともに絵付けや組み立てを楽しみました。

たくさんの子どもたちが参加した風鈴づくりワークショップ

 

学生たちは都市学研究室のプロジェクトで生まれた紙管の廃材を再利用してゲートを制作し、子どもたちが制作した風鈴の飾り付けを行いました。また、研究室の社会実験などで使用した木の廃材を活用して多用途に使える3種類の椅子も制作し、会場の様々な場面で利用できるファニチャーとして設置しました。

風鈴が飾られたゲート

 

多用途に利用できる3種類のイス

 

会場の様々な場面で利用されました

 

こうした取り組みにより、廃材は「まつりを彩る資源」として活用され、来場者には作る楽しみを提供しました。また、子どもたちの風鈴が会場を彩り、視覚と聴覚で楽しめる空間が創出されました。

 

環境デザインの次なる目標は非日常から日常へ

今回の取り組みは、お祭りという非日常的な環境のデザインを通してコミュニティセンターの活性化や魅力向上につなげることを目的としたものです。地域住民の皆様と学生が連携しながら一つのイベントをつくり上げるプロセスを共有できたことは、大きな成果となりました。この成果を踏まえ、今後は日常の生活環境においても、コミュニティセンターと地域の魅力向上につながる新たなアクションを展開していきたいと考えています。

 

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担当者

  • 工学部 建築デザイン科

    講師

    宮下 貴裕

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