Musashino University×SDGs

学長挨拶

武蔵野大学は、1924年、関東大震災の翌年、深い悲しみ苦しみのなかに、小さな光を灯すように、東京築地本願寺で産声を上げました。
「いきとし生けるものが幸せになるために」という仏教の根源的願いは、2024年に創立百周年を迎える武蔵野大学の生命線として脈々と受け継がれてきました。その願いを今日的に具現化するため、2016年、「世界の幸せをカタチにする。」をブランドステートメントとして宣言。「しあわせ研究所」を設立し、SDGsの活動にも積極的に取り組んできました。

このブランド宣言の根底には、「世界は、幸せか。」という問いがあります。誰もが命をおびやかされず、平和に過ごせる世界、生きているものすべてがよりよくつながる世界にできないだろうか。このような問いに真摯に向き合い、課題解決にチャレンジし、世界の幸せの響創者として歩んでいくことを武蔵野大学は目指していますが、これはSDGsの「誰一人取り残さない」という基本理念と軌を一にしています。

2019年には「武蔵野大学SDGs実行宣言」を発表しました。
今後は、しあわせ研究所を中心とした全学的なSDGsの活動とともに、各学部・大学院・研究所がSDGsに軸をおいた教育研究活動を旺盛に展開していくことが求められます。

2021年からはこれまでの教養科目がSDGsに関連づけられ、SDGs基礎、SDGs発展、SDGsゼミなどの「CHP(Creating Happiness Program)」科目群に再編され、SDGsの目標達成に向けた課題解決型学修が中心となります。
今、武蔵野大学に学ぶ学生達が、SDGsの実践的学びを力に、2050年の未来に向けて世界のハピネス・クリエイターとして活躍することを願っています。

武蔵野大学 学長 西本 照真