コロナ禍でも学修の機会を止めない
~カンボジアの社会問題について考えるオンラインFSについて~

2022.03.18

経営学部・経営学研究科経営学部教養教育部会

  • 経営学部 経営学科

    山田 均

取り組みについて

この取り組みは、本学の学外学修プログラム「フィールド・スタディーズ」(以下、FS)で実施した活動です。

本学1年生5名が国内の他大学生とともに、カンボジアの学生とオンラインで交流を図りながら社会問題について学び、ディスカッションを行いました。

学生はカンボジアの社会問題に取り組む起業家から話を聞き、カンボジアの学生とともに行う調査を通じ、今後の大学生活の中で取り組んでいきたい社会問題について発表を行いました。プログラム中は英語、日本語、クメール語が飛び交い、グローバルな研修でした。

 

取り組みの経緯

本学ではFSは必修科目となっており、1年生2,000人以上が国内外各地を訪れ、フィールド・ワークや地域活性化支援等を実践し、自身の専門分野と社会とのつながりを体感する学外学修の授業に参加しています。

2020年度のFSは、新型コロナウイルスの影響により、海外渡航や国内で現地に赴くことが難しいため、すべて中止となりました。

しかし、このような状況下でも学生の学修の機会を減らさないようオンラインを活用したFSを実施しました。またオンラインであっても学生が海外や異文化に触れることができるよう、カンボジア在住の社会起業家の講演を聴講するだけでなく、カンボジアの学生とのディスカッションやプレゼンテーションを行う機会を設けました。

 

取り組み内容について

1.カンボジア社会起業家の話を聞き、カンボジア社会の問題を知る

銃弾を使ってアクセサリーを製作している社会起業家から話を聞き、カンボジアの内戦の歴史や、平和の大切さ、雇用創出の重要性について学びました。

 

2.カンボジアキャリアフォーラム

カンボジアの起業家と日本の企業をビジネスマッチングする事業に取り組んでいる日本人の方やカンボジアの職人が作る竹製のインテリアや生活雑貨を日本で販売することに取り組む方々を囲み、話を聞きました。

 

3.カンボジア学生フォーラム

同世代のカンボジア学生からはカンボジアが抱える社会問題について共有してもらい、日本人学生からは日本が直面している社会問題について共有しそれぞれの国が直面している課題について、ディスカッションをしました。

 

4.カンボジア学生とのディスカッション

両国の学生がチームに分かれ、医療、環境、教育それぞれのテーマに対しディスカッションを行い、研修を通し学んだことや今後取り組みたい課題についてプレゼンテーションを行いました。

 

<参加学生の感想(一部)>

-「この研修への参加は、SDGsに関して以前よりも深く知るきっかけになりました。これからはSDGsをはじめとする社会問題を自らの問題として捉え、ペットボトルの使用を控えることやマイバックを利用するなど、すぐにでも実践できる環境問題から取り組んでいきたいです。また、その様子をSNSで発信することで多くの人に環境問題を意識する機会を促していきたいと思います」

-「カンボジア学生とのコミュニケーションの難しさはもちろん、多くの他大学、他学年の学生と関わり、共通の問題に対して自身の考えを言葉にして共有するのは、とても勇気のいることでした。この研修で社会問題に対する問題意識を得ることができたのは大きな収穫ではありますが、それ以上にグループワークで必要な積極性や発言力、コミュニケーション力を鍛えることができたことが何よりもよかったです。国境を越えた交流は特別な友情を生み、研修が終わってからも関わっていきたいと思える仲間に出会うことができました。この研修に参加できたことを、心から嬉しく思います」

 

担当教員がSDGsに対して本取り組みをとおして感じたこと

本年度のプログラムのように、本格的にオンラインを用いて国境を越えた交流を行うことは初めてでしたが、実際にやってみると、関係者の下準備のおかげでスムーズにことが運び、期待していた以上の教育効果を感じることができました。SDGsというテーマを一つのきっかけとして、世界にある社会問題、他者の暮らしや考え方や息吹を、リアリティをもって感じてもらうことができました。今後も、オンラインと現地に赴くことの両方のバランスをとって、学生に学びの機会を提供していきたいと考えています。

 

 

 

担当者

  • 経営学部 経営学科

    教授

    山田 均

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