東京でマレーシア・ボルネオ島の熱帯林と人々の関わりを学ぶ

2022.03.24

工学部・工学研究科・環境学研究科環境システム学科数理工学科建築デザイン学科

  • 工学部 環境システム学科

    伊尾木 慶子

取り組みについて

この取り組みは、本学の学外学修プログラム「フィールド・スタディーズ」(以下、FS)において、1年生(全学部対象)26名を対象に20218月にオンラインで実施したものです。

ボルネオ島の豊かな熱帯林はそこに暮らす人々にとって大変重要な存在ですが、私たち日本人にも深く関係しています。世界の熱帯林で森林の減少や劣化が進むなか、ボルネオ島ではいま何が起こっているのでしょうか。このプログラムではSDGs「目標15.陸の豊かさを守ろう」をテーマに熱帯環境植物館の訪問や専門家の先生を招いた講義とワークショップを通じて、ボルネオ島の熱帯林と人々の関わりについて学びました。

 

取り組みの経緯

本学ではFSは必修科目となっており、1年生2,000人以上が国内外各地を訪れ、フィールド・ワークや地域活性化支援等を実践し、自身の専門分野と社会とのつながりを体感する学外学修の授業に参加しています。

2021年度のFSは、新型コロナウイルスの影響により、海外渡航が難しいためすべて中止となりました。しかし、このような状況下でも学生の学修の機会を減らさないようオンラインを活用したFSを実施しました。

特に現場の情報について臨場感を持って伝えられるよう、現地NGOで活躍している専門家や長年ボルネオ島をフィールドとして地域研究を行っている専門家の方々をゲスト講師としてお呼びしました。

 

取り組み内容について

板橋区立熱帯環境植物館の訪問

植物館ではマングローブや絞め殺しの木、ウツボカズラなどの熱帯に生息する珍しい植物や、そこに暮らす人々にとって重要な果実のなる樹木や薬用植物を実際に観察し、熱帯林の多様性について学びました。

 

 

 

(1)講義とワークショップ

ボルネオ島の自然や野生生物の保全について現地の専門家、WWFマレーシアのゲスト講師によるオンライン講義(英語)を通じて学びました。ワークショップでは、日本も多く輸入している南洋材と持続可能な森林管理についてグループディスカッションを行いました。

 

(2)講義とワークショップ

ボルネオ島の地域研究の専門家2名を招き、インドネシア・東カリマンタン州およびマレーシア・サバ州での先住民の人々の暮らしと熱帯林の関わりについて学びました。ワークショップでは、森林減少の一因でもあると考えられている焼畑農業を今後残すべきかという内容のディスカッションを行いました。

 

 

焼き畑の様子

 

ポスター発表

最後にまとめとして、熱帯の自然や人々の暮らしについて自身のテーマを選び発表を行いました。

 

<参加学生の感想(一部)>

ー「競技施設建設のために東南アジアから輸入された木材について調達基準違反の議論があったことを知り、日本で開催されている東京オリンピックに森林問題がこんなにも大きく関わっていたのは驚きでした」

ー「熱帯に生息する動物について詳しく知ることができて良かった。熱帯の森林破壊の現状を見て、今後、自然保全のためにどのように生活していくべきなのかを深く考えることができる良い機会になりました」

ー「環境問題や先住民の伝統の継承、人口増加などの多面的な課題であることを私たちが認識し、現在発生している課題についてどのように向き合っていくべきなのかを考え続けなければいけないと感じました」

 

本取り組みをとおして感じたこと

今回のFSではSDGs「目標15.陸の豊かさを守ろう」をテーマとし、参加者の学生には講義の他にもグループディスカッションを通じてより深く熱帯林と人々の関係について考えてもらえたようです。

今後も本プログラムで取り上げたような環境課題について、事実やデータをもとにさまざまな視点から捉え、自身とどのようにかかわりがあるのか考えてほしいと思います。

 

 

 

担当者

  • 工学部 環境システム学科

    講師

    伊尾木 慶子

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