サステナビリティ視察プログラム~SDGs国際ランキング No1の国で体験するサステナブルな暮らしと街づくり~

2022.12.22

工学部・工学研究科・環境学研究科環境システム学科

  • 工学部 環境システム学科

    白鳥 和彦

9月5日~9日にかけて、環境システム学科※の学生10名が、持続可能な社会づくりで世界トップレベルのスウェーデンに約1週間の視察ツアーに参加しました。

 1日目
コペンハーゲン空港到着後、歩きながら世界⼀の⾃転⾞都市と呼ばれるコペンハーゲンのサステナブルな価値を⽣み出す街づくりを見学しました。

街の特徴やそこでの生活の特徴などの説明を受けなら街を見学。

自転車専用道路も整備され、エコな乗り物が市街地での主要な移動手段となっていることに驚かされます。

2日目
コペンハーゲンからマルメ市へ移動し、スウェーデンの環境国家ビジョンやサステナビリティの考え方についてのレクチャーを受けました。スウェーデンはSDGsランキングで常に上位に位置づけられているように、持続可能な国づくりで世界をリードする取り組みを行っています。
レクチャーの後は、マルメ市街を歩いて見学しました。途中、選挙活動が行われており、市民が選挙を通じて国づくりの参加する重要性なども意見交換も行うことも出来ました。

国境に架かる橋の両側には、洋上風力発電が林立しているのが見えます。

持続可能な国づくりについてのレクチャーの様子。

市街地を走るバスは、再生可能エネルギーからの電気か生ゴミから作られたバイオガスを燃料にしています。

マクドナルドより利益を出す世界で最もサステナブルなハンバーガーチェーンの⼀つであるMAXで、大豆ミートのハンバーガーを食べました。

市街地中心部にはリサイクルショップがあり、服はもとより、靴や家具など、さまざまなものが再利用されていました

3日目
サステナビリティをブランドに成⻑するスーパーマーケットやショッピングモールを見学。認証ラベル商品、オーガニック製品、動物福祉、容器のリサイクル(デポジット)、⻝品ロス対策、働く⼈の健康への配慮などについて学びました。

スーパーマーケットを見学の様子。

使用済みペットボトルの回収(デポジット制)の体験。

バナナ1本からでも変えます(量り売り)必要な分だけ買うことにより無駄が出ません。

ヴィーガンの殖産もこんなに豊富。

午後には、宿泊しているスカンディックホテルでの環境の取り組みについての説明、厨房や、客室の清掃に対する考え方、ゴミの徹底した分別など、説明と当時にホテル内部の見学もさせて貰いました。

ホテルでの食事がどのように用意されているかのレクチャー。オーガニックな食材が中心でヴィーガン対応の食も充実している。

厨房のゴミ分別や管理も徹底しています。

4日目
マルメ市近郊にあるルンド大学を訪問。大学の歴史、サステナビリティ教育等について、ルンド⼤学サステナビリティフォーラムのエコロジーハウスの担当者から説明を受けました。その後カフェテリアで現地の学生に交じってランチを取りました。
午後にはルンド大学の講義に参加し、受講している学⽣との交流を深めました。

ルンド大学についてのレクチャーの様子。

ルンド大学の講義に参加。

現地学生との交流も深めました。

5日目
重⼯業地帯をサステナブルな街へ転換し再開発したヴェストラ・ハムネンを訪問、欧州初カーボンニュートラルの街で、生物多様性への配慮も行われています。

サステナブルで、住む人の心も豊かにしてくれる街なみ。

住宅地にはコンポストもあります。

午後には、スウェーデン⼈の家庭を訪問。スウェーデン暮らしぶり、北欧のライフスタイル、家庭ゴミリサイクル率世界1位のヒントとなるリサイクルシステムについて話しを伺いました。

スウェーデン暮らしを聞きながら、Fika(お茶タイム)も楽しみました。

家庭内でのごみの分別の様子。

アパートで共有のリサイクルステーション。

今回のツアーを通じて、街づくり、消費やライフスタイル、教育など、ざまざまなところにサステナビリティの考えが込められて、実践されていることを実感しました。今回参加した学生たちは、この経験を活かして持続可能な社会づくりに向けてさらに学修を深めの取り組みを進めることを考えています。

※2023年度より環境システム学科はサステナビリティ学科に改組します。

 

関連リンク

工学部 サステナビリティ学科
https://esg.musashino-u.ac.jp/

担当者

  • 工学部 環境システム学科

    教授

    白鳥 和彦

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